Thursday, July 31, 2008

イチロー、敵地での大歓声に「戸惑った」 一問一答(1)

major jp

【アーリントン29日=丹羽政善】レンジャーズ戦の第1打席でレフト前へヒットを打ち、日米通算3000本安打を達成したイチロー。試合後、多数の報道陣に囲まれる中、その心境を語った。長時間に及んだインタビューのもようを3回に分けて紹介する。

——打ったときの気持ちは?
「『詰まった』と思いました。アハハハハ。ちょっと狙っていたので、初球を。1球目に決めようと思っていた。決めたかった。絵的にも、それが一番、さまに なると思っていたので、1球目にいった。それがホームランになれば一番いいので。あっ、でも詰まった、と思いましたね。でも、ヒットだ、みたいな(感 じ)」

——狙っていた割には、自然なスイングに見えたが。
「狙いにいっても、『詰まる』と体が感じると、ああいう動きになると思いますよ」

——節目の数字に届いて、あらためて思うことは?
「1992年に初ヒットを打った。まあ、嫌々打った初ヒットですけども。一軍を拒否して、行かされた福岡遠征でのヒットだったので、嫌々だったんですけど。それからここまで、別に長いとは思わない。でも、この1週間はやけに長かった」

——なぜ長かったのか?
「意識をさせられて、結果を出せない日というか、打席が続くことでしょうね」

——すぐに、3001本目が出た。思うことは?
「いつも通りですね。節目を超えた後の1本はすごく大事なので、あの1本は僕にとって、すごく価値のあるものでしたね」

——プレッシャーとのつき合い方が上手になった、と傍目からは見えるが。
「とてもそうは思えないですね。まあ、時間次第だと思っていた。バットを振ってれば出るんだから。普段なら外で練習するものを(わざわざ)しなかったりも しましたが、それは僕にとって必要なことだったので、やりました。それが、今までの経験によるテクニックかどうかは、ちょっと分からない。でも、そういう ことをしましたよね」

——(敵地にも関わらず)意外にも拍手が多かった。その反応については?
「何もないと思っていたので、すごく戸惑いましたね、かといってこんなこと(ヘルメットを高くあげる仕草)はできないし、でも、無視はできないというところ。すごく戸惑った」

——2回、ヘルメットを脱いで声援に応えたが。
「えっ、もう1回? っていう感じになりました。しかもテキサスでは、割と静かな、のんびりとした雰囲気でやっているので、(大歓声を)一番想像ができない」

No comments: